介護業界のDX化による改革は、人件費を削減しつつ、業務の効率化ができてサービスの質を上げることができる、というように大きなメリットがあります。それでは、DX化を成功させるためには、介護の現場で具体的にどのようなことが必要となるのか説明します。
まずは、デジタル化できるものを積極的にアナログとからデジタルへ変えていくことが必要になります。例えば、介護の記録をソフトで入力するようにしたり、リアルタイムな情報のやり取りはインカムを用いたり、出退勤の管理はクラウドで一括管理したりといったものが挙げられます。このようにできるところからデジタル化していくことで、業務の効率を上げることができるでしょう。
次に必要なのは、業務をいかに効率よく進めて質の良いサービスを提供できるようにするか考えることです。例えば、施設における夜間の見守りを、カメラやベッドセンサーで補助してもらうことによって、職員の負担を軽減できます。そして、負担の軽減によって手や時間が空いた分、他の業務を丁寧に行えるようになり、質の良いサービスに繋げることができます。
最後は、上記で始めたさまざまな改革を継続して行い、しっかりと定着させることです。最初は戸惑ったり、スムーズに進まないこともあるかもしれません。しかし、実際に現場で使うことによってDX化が不十分だったところに改善が加えられるなどして、だんだんと良いものとなっていきます。それにより、職員はやり甲斐を感じながら質の良いサービスを提供することができ、利用者の満足度が上がり、事業所の信頼度も上がっていきます。